青卓会 新会報No.2『ハロー・ピンギス』1986年6月26日 荻村伊智朗(オギムライチロウ)

ハロー・ピンギス

青卓会が中国訪問をした際に、北京でお世話になった楊玉華さんが、いよいよ東北福祉大へ4年間の留学開始。しばらく生活に慣れたところで、東京訪問を、ということで、青卓会がお招きをしました。

まさに卓球のアンバサダーになる素質のある人で、柔らかな物腰、明るい豊かな表情、適切なアドバイス、確かで大きな技と深い印象を与えて去りました。

ドライブに対するA点BHブロック(Aブロック)、B点FH快帯(Bクイック)の技をコミカレの研究科で披露し、ここでも強い感銘を与えました。

VTRを見たい人(対井上、対織部)は申し出てください。

 

中国人といえば、ナショナルチームでピョンヤン大会で活躍した王家驎氏が来会されました。ナショナルチームを終えられたのち、外語大に留学され、英語をマスター、その後パキスタンにコーチに行き、今回はアジアコーチセミナーでの講師兼通訳として来日されました。

卓球のコーチとして伸びてゆく人、スポーツ行政面で伸びてゆく人、いろいろな人がいますが、英語のスペシャリストとして伸びてゆきたいとのこと。イギリス、アメリカへ留学できるよう、私も応援することにしました。

「アメリカの大学へ行って英語のエキスパートになるかたわら、卓球を教えているうちに、中国へ帰りたくなくなるのでは?」という問いかけに

「いや、私は中国人であることをとても誇りにしています。責任も感じています。決してそういうことは起こらないでしょう」とのこと。

 

国際卓球会館の建て直しのための取り壊しは8月ぐらいでしょう。

目下の計画では、地下1階、地上7階のビルになり、地下1階と地上2階が卓球のスペースになる予定です。

トレーニングスペース、男女サウナ、シャワー、ロビースペースなどを構想しています。会員の皆さんのアイディアを募集しています。

荻村伊智朗

青卓会1986-06-26

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